家のエレベーター内に誰かがゲロをして、この2,3日、甘酸っぱい匂いが鼻孔を突く。
どれほど美しく盛られようが、どれほど美味だろうが、西だろうが、東だろうが、胃液が絡むとなぜこのような独特の臭気を発するのか。
体内であのようなものに変貌してしまうなら、人間、何を食べたって同じじゃないかと、そのむせるような臭気をかわすために、僅かな時間、何の面白みもないエレベーターの天井へと顔を向ける。
しかし、出たものは液体に限りなく近い固形だったり、その逆だったりするが、漂うものはどこへ顔を向けようと、そこにある。
さらに質が悪いのは、そのエレベーターを降りる時に、誰かが入れ違いに乗ってきやしないだろうかという恐怖がつきまとう。もし着地地点で誰かが待っていたなら、そのゲロリンパを放出した本人では?と50%程は間違いなく疑われる。エレベーターが着地に近づくほどこちらの鼓動は高鳴り、逆ゲロリンパしてしまいそうになる。逆の意味は不明。幸い、ゲロリンパが隅に存在するようになってから2日ばかり経つので、もうその恐怖も薄れたが、このゲロリンパといつまで付き合わなきゃならないんだ・・・?
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