コレは不味いだろうと思いつつも、腹が減っていたので「ざるそば」の食券を買う。
食券の時点でアウトなのは分かっていたが、それなりには食えるのじゃないかと淡い期待に望みをかけて100円硬貨3枚を投入。空しい音を響かせ地下鉄切符のような食券と10円が、血色の悪いアッカンベ〜と梅干しの種でも吐き出すように出てくる。
勝負はついたように思ったが、店員の中でただ一人若いお姉ちゃんの笑顔に微かな望みをかける。野球だって9回裏の大逆転が、ボクシングだってワンパンチでの逆転勝利が、競馬だってゴール手前で落馬するかもしれない、パチンコだって拾った一玉でドル箱山積み・・・
さっ勝負。
お待ちどうさま〜。
ごゆっくりどうぞ〜。
ざるに乗った蕎麦を見た時点で、カウンターでチンにクリーンヒット、脳がユラリ揺られて意識朦朧、完全KO目前、どこかを軽くコツンとされれば、即タンカ。
蕎麦を箸にはさみ軽くお口に運んで、ハイそれまでよ。
絶望的な敗北。
後は消え行く意識の上を行く速度で、全てを喉に流し込むべし!
流し込みべし!
真っ白な灰になり、仙台到着。
290円で何を言うって話しですが。
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